働き方

やりがいが見つからないのは私だけ?と悩むあなたへ|なくてもいい理由と育て方

「仕事のやりがいって、何だろう?」
そう思いながらも、毎日をがんばっているのに、ふと

「やりがいが見つからない」

「やりがいを感じない」

と感じてしまうこと、ありませんか?

周りは「やりがいのある仕事をしよう」と言うけれど、実際には生活のために働いていて、自分だけ取り残されているような気持ちになることもあるかもしれません。

こんにちは。みさきです。

私は元小学校教員で、17年間教壇に立っていました。
けれどある日、過労で倒れ、「このまま続けていいのか」と限界を感じて退職。
現在は、在宅で仕事をしながらやりがいとは何かを見つめ直し、再構築しています。

もし過労で倒れた後も、「どこかにあるはずのやりがい」で埋めようとしてしまっていたら、空回りしてしまったり、自分を責め続けてしまうかもしれません。

でも、あの時立ち止まり、自分の「大切にしたいもの」に気づく時間を確保し向き合ったことで、在宅ワークという初めての働き方にチャレンジし、やりがいを感じながら仕事を進めることができています。

この記事では、私自身の経験をふまえて「やりがいの見つけ方」を探すのではなく、少しずつ育てていくという視点からお届けします。

「やりがいがない=ダメな自分」ではないことに気づけると、心がふっと軽くなり、今の自分でもできる「小さな一歩」が見つかるはずです。

仕事のやりがいとは?感じない理由は人それぞれ

「仕事のやりがい」と聞くと

「人の役に立てていると感じられること」
「好きなことを仕事にできていること」
「社会に貢献している実感があること」

など、さまざまなイメージが思い浮かぶかもしれません。

でも実は、やりがいの定義は人それぞれ
そして、どれも正解です。

誰かがやりがいを感じるポイントが、自分には響かないこともありますし、逆に「誰でもできる仕事」だと思っていたことに、自分だけが大きな意味を見出すこともあります。

だから、やりがいを感じないからといって、自分を責めたり、焦ったりする必要はありません。

私自身も、教員として毎日全力で子どもたちに向き合っていたころ、
「やりがいがあるはず」と思いながらも、気づけば自分の気持ちを置き去りにして、ただ必死に走り続けていました。

次の章では、そんな私が在宅ワークに転身していく中で、
「やりがいって探すものではないかもしれない」
「むしろ、日々の中で育っていくものかもしれない」
そう感じるようになった体験談をご紹介します。

「やりがいが見つからない」と感じる理由は、あなたのせいじゃない

「やりがいが見つからない」
「やりがいを感じない」

そう感じると、

「私には向いていないのかも」「この仕事、意味があるのかな」

と、不安や自己否定の気持ちが強くなることもありますよね。
私も何度もそんな感情に揺れました。

でも実は、やりがいを感じにくくなる理由には、誰にでも起こりうる共通のパターンがあります。
ここでは、その中でも特に多い5つの背景を紹介します。

① 仕事がルーティン化して、成果や意味が見えにくくなる

最初はやりがいを感じていた仕事でも、慣れてくると淡々とこなすだけになり、「自分の仕事って何か変化を生んでるのかな?」と、やりがいを感じにくくなります。

② 感謝や評価が見えづらい働き方をしている

成果が目に見えない仕事や、誰かをサポートする裏方のような仕事だと、たとえ大事な役割を果たしていても、「誰かの役に立ってる」実感が持ちにくくなります。

③ 他人と比べて「自分は足りない」と感じてしまう

SNSや周囲の活躍を目にすると、「あの人はやりがいのある仕事をしてるのに、私は…」と感じてしまうこともあります。

でも、それは外から見える結果だけを見て、比べてしまっているだけかもしれません。

④ 「好きなこと=やりがい」と思い込んでいる

よく「好きなことを仕事にすればやりがいがある」と言われますが、それがプレッシャーになってしまう場合も。

好きや得意がはっきりしていないと、「やりがいが見つからない私はダメ」と思い込んでしまいがちです。

⑤ 自分の「働き方の価値観」に気づいていない

どんな働き方をすると充実感を得られるかは、人それぞれ違います。

私の場合は、「戦略を立てたり、考えたり、相手の成果に貢献する仕事」にやりがいを感じますが、これに気づけたのはいろいろな働き方を経験したからこそでした。

やりがいを感じにくくなっているのは、あなたの努力が足りないからではありません。
ただ、まだあなたに合ったやりがいの形に出会えていないだけなのです。

次の章では、私自身が在宅ワークの中でどのようにして「やりがいの芽」に気づき、それを育てていったのかを、体験談としてお伝えします。

【私の体験談】やりがいを見つける近道は探そうとしないことだった

私が「やりがいって、探すものじゃなくて、育つものかもしれない」と感じたのは、在宅ワークを始めてからのことです。

最初は「スキルがない自分にもできること」を選んでいた

教員を退職したばかりの頃、私は「何のスキルもない自分にできる仕事なんてあるのかな」と、とにかく自信がありませんでした。

そんな中でご依頼いただいたのが、レシートの仕分けや単価10円のリスト作成や、などの作業的な仕事。
「誰かの役に立っているなら、それでも十分」「働けることがありがたい」と思って始めました。

実際に、「助かりました」「スピード感をもってやっていただけてありがとうございます」と言ってもらえることがあり、その時もやりがいを感じていました。

でも、どこかもやもやが残っていた

けれど、仕事を続けるうちに、ある感情が湧いてきました。

「ありがとう」と言われても、なぜか満たされない。
ただタスクをこなすだけで、自分の考えや工夫が反映される余地がないことに、物足りなさを感じていたんです。

低単価で疲弊していく一方で、私はこう思い始めました。

「もっと、自分で考えて動く仕事がしたい」
「誰かの成果につながったと、実感できる仕事がしたい」

このもやもやが、私にとってのやりがいの種だったんだと、今ならわかります。

やりがいの芽が出たのは、クライアントの反応を受け取ったとき

その後、インスタ運用のサポートに関わるようになって、投稿作成や分析・改善提案など、より考える仕事に少しずつシフトしていきました。

あるとき、クライアントからこう言われたのです。

「デザイン、バッチリです!」
「お問い合わせが増えました」
「数字が動くと嬉しいですね」

そのとき、ただ嬉しいだけではくて、「自分の仕事が成果に貢献できた」という深い実感がありました。

その喜びは、単なる感謝とは違って、「この働き方がしたかった」と心から思えるほどの納得感でした。

私にとってのやりがいは、「役に立つ」の先にあった

この経験を通して気づいたのは、
やりがいは、与えられるものでも突然ひらめくものでもなく、「これかな?」という小さな感情の積み重ねの中で、少しずつ育っていくものだということです。

最初の作業的な仕事も、今思えば必要なプロセスでした。
それがあったからこそ、「やりがいを感じられる仕事の条件」が、自分の中ではっきりしてきたのだと思います。

次の章では、やりがいを育てていくために、今のあなたにもできる小さな行動をご紹介します。
「探す」より、「日常の中にある芽に気づく」ことから始めてみましょう。

やりがいを育てる|今からできる5つの小さな行動

「やりがいが見つからない」と感じているときほど、
「自分は何もできていない」「もっとちゃんとしなきゃ」と焦ってしまいがちです。

でも実は、やりがいは大きな転職や劇的な成功から生まれるものではありません。

むしろ、日常の中のささやかな行動や、心の動きに目を向けることから、少しずつ育っていくものだと私は実感しています。

ここでは、私が実際に試して効果を感じた、やりがいを育てるための小さなアクションを5つご紹介します。

アクション①「やりがいを感じた瞬間」を3つ書き出してみる

過去を振り返って、「なんだか嬉しかったな」「がんばってよかったな」と思えた瞬間を思い出してみてください。

どんな場面で?
誰のために?
何をしていたとき?

それらをメモするだけで、自分がやりがいを感じるパターンや傾向が見えてきます。

私は『尖の種」として、書き留めています

アクション②1日の終わりに「できたこと日記」を書く(3行でOK)

やりがいを感じない日にも、小さな「できた」を見つけることは可能です。

たとえば…

  • 今日の業務を時間通りに終えられた
  • 苦手なタスクに取り組んだ
  • クライアントから「ありがとう」と言われた

「できたこと」に目を向ける習慣が、自信と満足感の土台になります。

私は毎日、3つ書き出し⇨次の日に、前の日の自分に一言エールとなる言葉を書いています

アクション③「やめたいこと」をひとつ減らしてみる

やりがいを感じられない原因が、「やりたいことができていない」だけではなく、「やりたくないことに時間を取られすぎている」場合もあります。

  • 無意味なSNSチェック
  • 比較して落ち込むこと
  • 無理に詰め込みすぎたスケジュール

ひとつだけ手放してみることで、心に余白が生まれ、やりがいを感じる余地が広がります。

私は、定期的に確認し、その時の自分に合った選択ができるように心がけています

アクション④「この仕事は、誰の役に立っている?」を問いかける

やっていることの意味が分からないと、やりがいは感じにくいもの。
そんなときは、視点を少しだけ変えてみましょう。

「この作業の先には、誰がいる?」
「これが終わることで、誰が喜ぶ?」

こう問いかけるだけで、今の仕事の意味が見えてきて、働く意識が変わります。

私は「三方よし」の気持ちをずっと大切にしています

アクション⑤:「気になること」「惹かれる人」をメモしておく

すぐにやりがいのある仕事を見つけようとしなくて大丈夫。

まずは、“なんとなく気になる”“この人の働き方いいな”と思ったものを、メモアプリなどに残しておくだけでOK!

あとから振り返ったときに、自分の興味の共通点や理想のヒントが浮かび上がってきます。

私は、ロールモデルとなる方を数人見つけました

どのアクションも、今日からできることばかりです。
小さな一歩でも、やりがいの種を育てるための大切な土壌になります。

焦らず、比べず、
「私にとってのやりがいって、どんな形なんだろう?」
そう問いかけながら、少しずつ前に進んでいきましょう。

さいごに|少しずつ、自分の「大切にしたい働き方」を育てよう

「やりがいのある仕事をしよう」
「自分の強みを活かせる働き方を見つけよう」

そんな言葉を目にするたびに、「でも私はまだ…」と立ち止まってしまうことはありませんか?

私も以前はそうでした。

やりがいが“あるか・ないか”という白黒の考え方にとらわれて、やりがいを感じられない自分を責めたり、焦ったりしていたんです。

でも、今ならはっきり言えます。

やりがいは、無理に探さなくてもいい

やりがいは、最初からはっきりと見つかるものではありません。
ましてや、「これが正解!」という形も、人それぞれ違います。

「やりがいがない」と感じている今は、もしかしたら、あなたが「本当に大切にしたいこと」に気づき始めているサインかもしれません。

他の誰かの働き方と比べる必要もありません。

今日紹介したような小さなアクションを通して、あなた自身の価値観に少しずつ触れていくことで、心から納得できる働き方が、きっと見えてきます。

やりがいが見つからなくても、それは「終わり」ではありません。
それはむしろ、

「これから見つけていく」スタート地点。

今のあなたにできることから、やりがいの種をまいていきましょう✨

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